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【書籍】キミのセナカ

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「結婚しない若者が増えたとか——テレビのニュースで見るたびにホッとする」

地方の小さな町で暮らすタケルは、そんなことを思う高校生。同級生たちは女性アイドルやグラビアの話に浮かれ、大人たちは結婚して家庭を持つことが一番の幸せと信じている。自分がほかの人と違うことを誰にも打ち明けることができず、早く町を出たいと願っていたタケルのもとに、夏休み前のある日、転校生として幼なじみの公太郎がやって来た。柔道が好きで、心も体もおおらかな公太郎と日常を過ごす中で、タケルの心はときめきはじめる。

「居場所なんて、大事に思えるヤツがひとりいたら、そこが居場所になんだよ、きっと」
公太郎にそう言われ、自分の居場所がここにあることに気づいたタケル、勇気を出して公太郎に自分の気持ちを告白するが…。

幸せな未来を思い描くための勇気と優しさが詰まった珠玉のストーリー。


《著者プロフィール》

著:野原くろ
ニューヨーク、Pratt Instituteでイラストを学び(中退)、1995年12月雑誌“薔薇族(96年2月号)”で漫画家デビュー。その後、イラストレーターとして活躍しながら、古川書房から単行本『ミルク』全3巻を刊行、雑誌「Badi」の連載などでも作品を発表し続け、現在は単行本『下宿のお兄さん』が6巻まで刊行中、また新作『玄太はオレが好き』を雑誌「サムソン」に連載中。韓国の6699pressが制作した『キミのセナカ』は韓国、台湾で出版されており、フランスでも電子書籍で連載中、今後書籍化が予定されている。バンドcali≠gariのギタリスト桜井青と「くろとあお」でも活動中。

制作・デザイン:イ・ジェヨン(6699press)
弘益大学でビジュアル・デザインを学び、2012年からグラフィックデザインスタジオ兼独立出版社の6699pressを運営する。 先輩や同級生の女性グラフィックデザイナーたちが、しばらくすると次々と仕事を辞め、別の人生を選んでいくことに疑問を持ち、なぜ女性たちが仕事を続けられなくなるのか、韓国で女性グラフィックデザイナーとして生きていくのはどういうことなのかを、22人11組の女性たちに対談形式で語ってもらった本『韓国、女性、グラフィックデザイナー11(한국, 여성, 그래픽 디자이너 11)』。
可哀想な存在としてステレオタイプに描かれがちだった脱北してきた若者たち。彼らが撮った写真や絵を織り交ぜながら、ともに暮らすソウルの街のことを語ってもらうことで、等身大の彼らと分断国家で生活する意味を問う本『私たちはソウルに住んでいる(우리는 서울에 산다)』など、同時代を生きるマイノリティ個人の物語に焦点をあて、これまでに11冊の書籍を出版している。6699pressの「6699」は、引用符の“”を表しており、社会に必要な言葉、大切な言葉に引用符“”をつけて可視化するという意味が込められている。


《書籍の詳細について》
http://thousandsofbooks.jp/project/senaka/


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《この書籍について》
書名:キミのセナカ
著:野原くろ
デザイン:6699press(韓国)
発行年:2021年3月
ジャンル:コミック
仕様:並製本/A5変形判/162ページ
ISBN:978-4-909125-29-3

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