6月上旬発送予定【書籍】ジュリアンはマーメイド

ありのままの自分を認めてもらう喜びにあふれた作品

 おばあちゃんと行ったプールの帰り道、ジュリアン少年は地下鉄に乗っていました。人魚が大好きなジュリアンは、おしゃれな人魚の格好をしている女性3人に見とれて、おばあちゃんに打ちあけます。「ぼく、人魚なんだ」。たちまちジュリアンは想像の世界へ入りこみ、人魚になりました!
 おばあちゃんに声をかけられ想像の世界からもどったものの、ジュリアンは家に帰るなり身近な物をつかって人魚に変身して満足します。けれど、おばあちゃんには不評のようで、ジュリアンはがっかり。「ぼく、人魚の格好をしちゃいけないのかな……?」
 ところが、人魚の姿のまま外へ出ようとおばあちゃんに誘われ、おっかなびっくり出かけてみると、さきほど見かけた人魚姿のお姉さんたちをはじめ、海の生き物に扮した色鮮やかな人たちのパレードが! そこでジュリアンは……。

【作品の背景と魅力】
 ニューヨークのコニーアイランドで毎年行われるパレードが舞台です。おばあちゃんとふたりで行動していることから共働き世帯を想像させます。
 本作の主要テーマはLGBTQであるとともに、ジェンダーにとらわれない、自分の気持ちを大切にすることが描かれています。また、ジュリアンが想像のなかで人魚になる場面をはじめとする色鮮やかで美しい絵が本書の最大の魅力といえます。
 作者のジェシカ・ラブはニューヨーク在住のイラストレーターであり、俳優でもあります。本作は、50代になってからトランス移行された友人との会話をきっかけに生まれたそうです。人魚はトランス・アイコンとされているとか。また、はじめての絵本作りに試行錯誤するなかで、主人公ジュリアンの肌色に合うようにと、白い紙ではなく茶色のクラフト紙を選んだと語っています。

【受賞歴】
アメリカ
・LGBTをテーマにした作品に贈られるストーン・ウォール賞大賞受賞
・その年にデビューした絵本作家・画家に贈られるエズラ・ジャック・キーツ賞の画家部門オナー
・ボストングローブ紙2018年ベスト
・パブリッシャーズウィークリー紙記事"Booksellers' Favorite Titles of 2018" 1位
イギリス
・子どもたちが選ぶCHILDREN’S & TEEN CHOICE BOOK AWARDSオナー(幼稚園から2年生までの部)
・ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト
・ウォーターストーンズ児童文学賞ショートリスト
・Klaus Flugge Prize大賞受賞
イタリア
・ボローニャ・ラガッツィ賞オペラプリマ部門受賞
スペイン
・大手新聞「El pais」紙の2018年ベスト児童書の1冊に選出


《著者・訳者プロフィール》

文・絵:ジェシカ・ラブ(Jessica Love)
ニューヨーク、ブルックリン在住。芸術家の両親のもと、南カリフォルニアで育つ。小さいころから絵を描いたり物語を作るのが好きだった。カリフォルニア大学サンタクルーズ校で版画制作とイラストレーションを学んだのち、演劇を学ぶためジュリアード・スクールへ進む。ニューヨークの舞台に13年立つなかで絵本制作をはじめた。デビュー作の本書で、ストーン・ウォール賞、ボローニャラガッツィ賞オペラプリマ部門受賞など、数々の賞に選ばれる。

横山 和江 (よこやま かずえ)
埼玉県生まれ、山形市在住。訳書に『わたしの心のなか』『キツネのはじめてのふゆ』(ともに鈴木出版)、『フランクリンの空とぶ本やさん』(BL出版)、『わたしたちだけのときは』(岩波書店)、『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』(あすなろ書房)、『クマさんのいえへいかなくちゃ!』(徳間書店)、『ねこの3つのねがいごと』(岩崎書店)『ノラのボクが、家ネコになるまで』『家ネコのボクが、にんきものになるまで』(ともに文研出版)、「べネベントの魔物たち」シリーズ(偕成社)がある。やまねこ翻訳クラブ会員。


《書籍の詳細について》
http://thousandsofbooks.jp/project/julian/


《書籍のお届けについて》
6月上旬より順次発送。


《この書籍について》
書名:ジュリアンはマーメイド
文・絵:ジェシカ・ラブ
訳:横山和江 
発行年月:2020年6月
ジャンル:絵本
仕様:A4変型判/36ページ/上製
ISBN:978-4-909125-19-4

¥ 1,980

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