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【電子書籍】書店本事 台湾書店主43のストーリー

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日本と同じく読書離れや出版不況の続く台湾では、なぜか今、独立書店と呼ばれる個人経営の町の本屋が元気だ。
個性あふれる店主たちを活写した四十三篇の文章からは、台湾で新たに花開いた「独立書店文化」を通して、知られざる普段着の台湾が見えてくる。
本書と並行して気鋭の台湾映画監督ホウ・チーランにより撮られたショート・ドキュメンタリー集『書店の詩(うた)』(書店裡的影像詩/全四十篇)へのリンクも併せて収録。
美しい〝影像詩〟が、見る者を台湾の路地裏へと誘う。
本と映像で〝行ったつもり〟の台湾書店巡りをご堪能あれ!

《目次》

Section 1
老舗の書店−−時間は滔々と流れる長い河、悠久の時を経ても衰えることはない

舊香居〔台北〕 --時空を超えた蔵書の世界
古今書廊〔台北〕 --「古」にも「今」にも造詣ある書店
人文書舍〔台北〕 --台湾近代史を見守る時空回廊
唐山書店〔台北〕 --地下に隠れた知識の宝庫
金萬字二手書店〔台南〕 --台南で一番古い古書店
女書店〔台北〕 --婦人解放運動の聖火リレー
茉莉二手書店〔台北〕 --「環境保護」「公益」「読書」を推進するチェーン系古書店
南天書局〔台北〕 --台湾「文史」の記録者たる書店
水準書局〔台北〕 --おしゃべりをこよなく愛する書店

Section 2
経験を積んだ書店−−一日、また一日と過ぎゆく読書時間の中で、理想がかたちになっていく

好樣本事〔台北〕 --地球で最も美しい読書空間
有河book〔新北〕※閉店 --詩の書かれたガラスと川岸が言葉を交わし合う姿を眺められる書店
小小書房〔新北〕 --自分のやりたいことにこだわる、ご町内の書店
阿福的書店〔新北〕 --子供たちのためのおはなし屋さん
九份樂伯二手書店〔九份〕 --神隠し山の古書店
草祭二手書店〔台南〕※閉店 --本のための空間を、断固として維持する。
府城舊冊店〔台南〕 --台湾文学と古書文化の推奨者
舊書舖子〔花蓮〕 --眠れる古書を呼び覚まし、彼らのために第二の春を
時光二手書店〔花蓮〕 --猫と犬と本の香り
魚麗人文主題書店〔台中〕 --魂のバンケット
午後書房二手書店〔台中〕 --たった一人で営む書店
洪雅書房〔嘉義〕 --社会運動のプラットフォーム
阿維的書店〔台北〕 --台湾版パヴァロッティの夢のプラットフォーム
春成書店〔恆春〕※閉店 --台湾の端・古都恆春の書店

Section 3
新しい書店−−飛び立ったばかりの夢を、今ここに記す

永楽座〔台北〕 --台湾文化の理解のための文化サロン
荒野夢二〔桃園〕
 --街角に佇む、日々に欠かせぬお惣菜のような書店 伊聖詩私房書櫃〔台北〕 --共に美しい地球を目指す書店
小間書菜〔宜蘭〕 --田舎の書“田”
晴耕雨讀小書院〔桃園〕 --田んぼに漂う魅惑の書香
舊書櫃〔宜蘭〕 --古い倉庫に漂う本の香り
三餘書店〔高雄〕 --ご当地高雄の民間パワーによる文芸サロン
晃晃二手書店〔台東〕 --バックパッカーの心の補給所
Zeelandia Travel & Books〔台北〕 --
新手書店〔台中〕 --身勝手な書店
Bookstore 1920s〔台北〕 --大稻埕のかつての賑わいを甦らせる書店
瓦當人文書屋〔新竹〕 --夢にまで見た文学の書斎
蕃藝書屋〔屏東〕 --村のために火を灯し、希望の種を植え付けよう
虎尾厝沙龍〔雲林〕 --古民家の中の文化サロン
南崁1567小書店〔桃園〕 --桃園の小さな文化村
書酷英文書店〔新竹〕 --英語の本を読む環境をシェアする村
恋風草青少年書房〔台中〕 --十代の成長に寄り添う読書空間

Section 4
蔵書豊富な書店以外の店−−「読書」、売ります

「古殿樂藏」唱片藝術研究中心暨「古殿樂藏」〔台北〕 --歴史の声に耳を貸せ
書店喫茶一二三亭〔高雄〕 --哈瑪星(ハマセン)の古民家を救う書籍喫茶
Room A〔台南〕 --読書空間、時間貸しします


《著者・訳者プロフィール》

文 郭怡青(グオ・イーチン)
彷徨える前半生を送った後、米ボストン大学、英ロンドン大学で論文を書き上げ、日本に漂着する。世界中を旅するのを好み、各国に足跡をつけて回る。地球を一周したところで縁あって『經典雜誌』に拾われ、そこでも流浪の旅を継続。共著『海峽:文明的交會與分野』で金鼎獎にノミネートされる。現在はフリーライターとして、文字世界の中をブラブラと放浪し続けている。

絵 欣蒂小姐(Miss Cyndi ミス・シンディ)
フリーのイラストレーター、アーティスト。デザインによって人生を思考し、文学と芸術に情熱を注ぐ。あらゆる種類の動物を愛し、三匹の毛むくじゃらな子たちと、日々を過ごしている。
Web:http://misscyndi.com/
Facebook:https://www. facebook.com/MissCyndiLin/

映像 侯季然(ホウ・チーラン)
1973年台北市生まれ、映画監督、脚本家、作家。作品の多くは日本の映画祭で上映されている。代表作は『有一天』(2010)、『狼が羊に恋をするとき』(12)、『四十年』(16)。

訳 黒木夏兒(くろき・なつこ)
台湾のサブカル作品中心に翻訳。台湾BL小説『示見の眼』は個人で受権し、電子書籍で展開中。映画『太陽の子』で字幕翻訳担当。最新翻訳は台湾漫画『北城百畫帖』(2019年4月末に配信開始)。
プロジェクト・たいわにっく:https://www.facebook.com/project.taiwanic/
翻訳事務所水茎亭ブログ:http://www.suijintei.com/

訳 小島あつ子(こじま・あつこ)
『書店本事』翻訳出版プロジェクト発起人。台湾への尽きせぬ興味と「台湾映画の中の台湾」に惹かれ、自主上映活動を行う「台湾映画同好会」を2015年に立ち上げる。元・図書館司書。本よりも本に囲まれた静謐な空間が好き。2017年より、台湾映画の特集上映等で劇場パンフレットの編集や作品解説などを担当。
台湾映画同好会:https://www.facebook.com/taiwan.cinema.club/


《書籍の詳細について》
http://thousandsofbooks.jp/project/taiwan/


《この書籍について》
書名:書店本事 台湾書店主43のストーリー
文:郭怡青(グオ・イーチン)
絵:欣蒂小姐(ミス・シンディ)
翻訳:小島あつ子、黒木夏兒
発行:株式会社サウザンブックス社
発行年:2019年
ISBN:978-4-909125-12-5

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