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12月上旬発送【書籍】アジャヤ もうひとつのマハーバーラタ

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世の「さだめ」を問い直す
もうひとつの「マハーバーラタ」の物語

『マハーバーラタ』は、パーンダヴァ兄弟とカウラヴァ兄弟という同族の従兄弟同士が中心となった王位継承戦争を描いた大叙事詩としてよく知られている。 クルクシェートラの戦いでパーンダヴァ兄弟が勝利し、ドゥルヨーダナ(本書ではスヨーダナ)は敗北する。 本書は、戦争に負けた側から『マハーバーラタ』を語り直し、インドで大ヒットした書き下ろし小説である。 話の流れは基本的に叙事詩を踏襲しているが、ドゥルヨーダナを主人公に据えて叙事詩を捉えることで カウラヴァ側についた人物たちの物語が浮かび上がってくる……。

 『Ajaya: Duryodhana's Mahabharata』は、2013年に『Ajaya: Roll of the Dice』、2015年に『Ajaya: Rise of Kali』として2巻構成で発表されたものがコレクターズエディションとして1冊になったものです(以下、『Ajaya』)。マハーバーラタはインドにおける二大叙事詩のひとつとして人々に語り継がれており、パーンダヴァ五王子とカウラヴァ百王子という同族の従兄弟同士が中心となった王位継承戦争を描いています。パーンダヴァ兄弟の長男ユディシュティラとカウラヴァ百王子の長男ドゥルヨーダナは王位継承権を争い、クルクシェートラ戦争でパーンダヴァ兄弟が勝利します。ドゥルヨーダナはパーンダヴァ兄弟の次男であるビーマと戦い、敗北しました。

『Ajaya』は、敗北した側からマハーバーラタを語り直す物語です。話の流れは基本的に叙事詩を踏襲しており、カウラヴァ百王子が勝利するようなことはありません。叙事詩通り、戦いに登場するほとんどの人物は死にます。しかし、ドゥルヨーダナを主人公に据えて叙事詩を捉えることで、長大な叙事詩の中でも描かれなかったカウラヴァ百王子やカウラヴァ側についた人物たちの物語が浮かびあがってきます。

 本作は、「生まれた身分によって生き方を規定されるべきではない」というメッセージを強く発しています。これはインドのカースト制と、それにより起こる差別に対する批判でもあります。地方の伝承も加えて神話を見つめ直すことで、政治腐敗や女性差別など現代インドの諸問題についても問い直す作品です。


著:アーナンド・ニーラカンタン(Anand Neelakantan)
インド、ケーララ州コッチ市出身の作家で、叙事詩や大作を敵役や脇役の視点から語るスタイルを取る。2012年に叙事詩『ラーマーヤナ』をラーヴァナ側の視点から記した“Asura: Tale of the Vanquished” がインドでヒットし、その後も今回推薦した図書の1巻にあたる“Ajaya: Roll of the Dice”などを著している。2017年には映画『バーフバリ』の公式ノベライズ“The Rise of Sivagami”を出版し、そのいずれもがインドの文学賞として影響のあるクロスワードブックアワードにおいて、人気賞の最終選考に残った。2017年に、カリンガ国際文学賞も受賞している。
https://www.anandneelakantan.com/

訳:佐藤まな(Sato Mana)
翻訳者・通訳者。 2018 年、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。英語圏におけるパレスチナ系を中心とした移民・難民の文学を専門としつつ、南アジアの歴史・文化にも関心を寄せてきた。
これまでの翻訳作品にジェームズ・ウェルカー編著『BLが開く扉:変容するアジアのセクシュアリティとジェンダー』(青土社・共訳)、映画『鉄道運転士の花束』、『リトル・パレスティナ』、『リッチランド』、『ハワの手習い』(以上日本語字幕)などがあるほか、ゲーム翻訳にも携わっている。


《書籍の詳細について》
http://thousandsofbooks.jp/project/ajaya/


《書籍のお届けについて》
先行予約発売受付中。12月上旬発送予定。


《この書籍について》
書名:アジャヤ もうひとつのマハーバーラタ
著者:アーナンド・ニーラカンタン
訳者:佐藤まな
発行年:2026年12月
ジャンル:フィクション
仕様:A4版/上製本/1C/860P
ISBN:978-4-909125-77-4

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